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看護師が教える退院準備期のアドバイス

看護師が教える退院準備期のアドバイス

更新日:2024年12月5日
発信者:社会医療法人ペガサス 馬場記念病院
監修者:吉田 礼子(入退院管理センター・センター長)

退院準備期は患者さまとそのご家族にとって、これからの生活を考える大切な時期です。在宅医療では、患者さまの日常生活を支える「療養上のお世話(CARE)」が中心となります。このガイドでは、認定看護師、理学療法士、管理栄養士の観点から、在宅CAREの基本と具体的なポイントをお伝えします。少しでも不安を減らし、安心して準備を進められるようサポートいたします。  

目次

在宅CAREの基本とは?

在宅CAREは、患者さまが自宅で安心して暮らせるようにサポートする療養上のお世話を指します。医療機関での治療(CURE)とは異なり、日常生活の快適さや自立を重視しています。

<具体例 >

  • 毎日の健康管理や服薬のサポート:薬の飲み忘れを防ぐためのリスト作成。
  • 筋力低下を防ぐための簡単なリハビリ:椅子に座ったまま行うストレッチ。
  • 栄養バランスを整える食事の工夫:高たんぱく・低塩分の献立。

患者さまご自身だけでなく、ご家族が適切にケアできる環境作りが重要です。  

専門職による具体的な支援内容

在宅CAREには、認定看護師、理学療法士、管理栄養士がそれぞれの専門性を活かして支援します。  

<看護師の役割>  

  • バイタルサインの観察:血圧や体温の測定方法を家族に指導。
  • 服薬スケジュールの確認:1週間分の薬を分けて保管する方法。
  • 清潔ケアのアドバイス:入浴が難しい場合の体拭きのコツ。

<理学療法士の役割>

  • リハビリのプラン作成:転倒予防のための筋力トレーニング。
    – 家の中で動きやすい動線の提案:家具の配置を見直す。
  • 簡単に取り組める運動の実演:座ったままで行える足上げ運動。

<管理栄養士の役割>

  • 栄養面の課題を分析:低栄養を防ぐための高エネルギー食。
  • 嚥下障害への対応:とろみをつけた飲み物の準備。
  • 家族と一緒に作れるレシピの提案:短時間で調理できる栄養満点のスープ。

サービス選びと準備の進め方

在宅CAREを円滑に進めるためには、サービス選びと準備が重要です。

<ステップ1:まず何をすべきか?>  

  • ケアマネジャーに相談し、利用可能なサービス一覧を入手する。
  • 地域で提供されている訪問看護やリハビリの内容を確認する。

<ステップ2:具体的な準備>  

  • ケアを始めるタイミングを決める:退院の1週間前にスケジュールを確定。
  • 保険や費用面の確認:介護保険の適用範囲を事前に調べる。

<ステップ3:長期的な計画を立てる>  

  • 定期的な専門職との面談を予定に組み込む
  • 家族の負担を減らすための外部サービスの活用を検討する。

インフォームドコンセントを活用する

患者さまとご家族が納得した上で在宅CAREを受け入れることが大切です。  

<実際の進め方>

  • CAREの具体的な内容と期待できる効果をしっかりと説明する。
  • 質問や懸念に対して専門職が丁寧に答える
  • 必要に応じて、家族全員が理解しやすい書類や資料を用意する。

納得感のある準備が進められると、安心して新しい生活に臨むことができます。

まとめ

退院準備期は患者さまとご家族が新しい生活のスタートを迎えるための大切な時間です。在宅CAREを上手に利用することで、生活の質を高めるだけでなく、より自立した生活を目指すことができます。看護師、理学療法士、管理栄養士が提供する専門的なサポートを活用し、一緒に新しい一歩を踏み出しましょう。患者さまとご家族に寄り添い、安心して新生活を始められるよう、私たちが全力でサポートいたします。 

監修者プロフィール

吉田 礼子

入退院管理センター・センター長

●職種・資格
入退院支援看護師

 

入院前から患者さまが安心して医療を受けられるよう、一人ひとりの状況をしっかりと把握し、入院中はもちろん退院後も含めた一貫した支援を管理しています。院内の連携だけではなく、地域とのつながりで、切れ目のない医療を提供していきます。

よくある質問

在宅ケアにおいて、看護師は患者さまの自宅を訪問し、バイタルサインのチェック、傷の処置、薬の管理、リハビリテーションのサポートなどの看護ケアを提供します。また、患者さまやご家族への教育や心理的サポートも行い、生活の質を向上させるための支援を行います。

理学療法士は、患者さまの機能回復や維持を目指し、筋力や関節の動きを改善するための運動療法、歩行訓練、バランス訓練などを行います。訪問リハビリでは、患者さまの家庭環境に合わせた訓練や指導を行い、できるだけ自立した生活を送れるようサポートします。

管理栄養士は、患者さまの栄養状態を評価し、健康状態や病状に応じた食事計画を作成します。また、患者さまやご家族に対して、栄養に関する教育や指導を行い、食事の工夫や改善方法を提案することで、全体的な健康状態の維持・向上をサポートします。

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